犬に与えてはいけない食べ物まとめ

人間の食べ物を食べる犬

犬と暮らしていると、ついついご褒美として人間の食べ物を与えたくなりますよね。
あるいは、テーブルや床に落ちた食べ物をペットが食べてしまうこともあるかと思います。

しかし、人が普段食べている食材の中には犬にとって害のあるものも少なくありません。
大事な愛犬に与えてはいけない食材をあげて苦しい思いはさせないためにも、飼い主さんが犬にとって危険な食べ物を知っておくことは大切です。

そこで今回は犬に与えてはいけない食材をまとめました。
ぜひ参考にしてください!

与えてはいけない食べ物

ネギ類

玉ねぎ

タマネギ、長ネギ、ニラ、ニンニクなどが含まれます。

ネギ類に含まれているアリルプロピルジスルフィドという成分が赤血球の脂質膜を損傷させ、ヘモグロビンを変性させてしまいます。

この変化がハインツ小体の形成、溶血性貧血、血色素尿症(血尿)などを引き起こします。

中毒量

犬は少量(タマネギ5~10g/体重1kg)の生、調理済み、乾燥したタマネギを食べただけで、症状が起きます。

ある研究では、体重1kgあたり約30gの生のタマネギを3日食べ続けた結果、全ての犬に重度の貧血、赤血球ハインツ小体、血色素尿症が起き、ある動物は重度の黄疸を発症後5日目に死亡しました。

注意事項
溶血はタマネギを摂取後、時間が経過してから見られるため、タマネギと関連づけることが難しいかもしれません。

また、アリルプロピルジスルフィドは加熱しても分解されないため、ハンバーグやカレーなどの加工食品も与えてはいけません。タマネギなどのエキスが染み出たみそ汁やすき焼きの煮汁などにも注意が必要です。

チョコレート

カカオ

チョコレートやココアなどの原材料として使われる、カカオに含まれるテオブロミンという物質が原因で、嘔吐、動悸、神経過敏、興奮、ふるえ、頻脈、心拍障害、昏睡、痙攣、突然死を起こすことがあります。

症状が重度の場合、腎臓の損傷が見られることもあります。

中毒量

体重1kgあたりテオブロミン200mg以上であるといわれています。

しかし、体重1kgあたりわずか92mgに相当するミルクチョコレート2ポンド(約907g)を摂取した後、死亡したスプリンガー・スパニエルが報告されてます。

注意事項
カカオ含有量の高いビターチョコ・ブラックチョコレートほど危険です。

キシリトール入りのガムなど

キシリトール

虫歯予防の甘味料としてガムなどに含まれているキシリトールは、ヒトでは吸収されませんが、犬では吸収されてインスリンが過剰分泌され、低血糖や低血糖性のケイレンを引き起こし、肝障害の恐れもあります

中毒量

ラブラドール・レトリバーがキシリトール入りのガムを1ビン食べてケイレンを起こしたという事例があります。

ブドウ・レーズン

レーズン

明らかな毒性成分は分かっていませんが、摂取すると嘔吐と高窒素血症、急性腎不全を起こすことがあります。

中毒量

体重1kgあたりわずか11.6gのブドウあるいはレーズンを摂取した犬が急性腎不全を起こしたという事例があります。

鶏の骨

チキン

鶏の骨は縦に裂ける性質があり、噛んで割れた鶏の骨を飲み込むと、食道などの消化器を傷つけることがあるため、犬に与えてはいけません。

注意事項
アニメや漫画などで、犬が骨つきの肉を食べるシーンを見かけますが、鶏の骨を与えてはいけないと覚えておいてください。

生の魚介類

カニ

生の魚、イカやタコ、スルメなどは消化しにくいため、下痢や嘔吐の原因になります。

また、イカや貝、カニやエビなどにはチアミナーゼというビタミンB1を分解する酵素が含まれているため、与えすぎるとビタミンB1が欠乏する恐れがあります。

補足
チアミナーゼは加熱すると破壊されるので、加熱処理すれば問題ありません。

与える際に注意が必要な食べ物

ホウレンソウ

ホウレンソウ

シュウ酸が多く含まれているので、シュウ酸カルシウム結石症の原因になることがあります。

補足
茹でてアク抜きをするとシュウ酸の量を減らすことができます。

煮干しや海苔

煮干

マグネシウム過剰になり、尿路疾患を引き起こすことがあります。

生卵(生の卵白)

生卵

卵白に含まれているアビジンという酵素が、皮膚や神経を正常に保つ役目をするビオチンの吸収を阻害してしまい、皮膚炎や成長不良の症状を引き起こすことがあります。

補足
卵白のみを与える場合でも、加熱処理すれば問題ありません。
また、生であったとしても全卵であれば、卵黄にビオチンが多く含まれているので欠乏症にはなりません。

生の豆やナッツ類

ナッツ

消化が悪いため、下痢や嘔吐の原因になることがあります

香辛料

香辛料

香辛料に対する耐性が低いため、腎臓障害の症状を引き起こすことがあります。

 

なお本稿は以下を参照して執筆しています。

飼い主のためのペットフード・ガイドライン | 環境省
・左向敏紀、石田卓夫監修、太田光明著(2011)『ペットフード/ペットマナー検定 公式テキスト』一般社団法人ペットフード協会出版, pp.31-32
・岩崎利郎、辻本元監修(2014)『小動物の臨床栄養学 第5版』マーク・モーリス研究所日本連絡事務所出版, pp.276-278

 

 

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