ドッグフードに含まれる添加物の種類と安全性

ドッグフードのイメージ

大事な愛犬には、害のある添加物の入ったドッグフードは与えたくないですよね。

「できるだけ添加物の入っていない安全なフードをあげたい」

そんな飼い主さんのために、今回は添加物の基礎知識とフードによく含まれている添加物の安全性についてまとめてご紹介します。

ペットフードの添加物とは

ゴールデンレトリバー

添加物とは、ペットフードの加工または保存の目的でペットフードに使用するものをいいます。

ペットフードに使用される原材料は、元々は自然・天然のものです。
そのままではペットフードに含まれる栄養素の量にバラツキが生じてしまいます。

そのため、ペットフードの栄養基準を満たすよう様々な栄養添加物を使用する必要があります

ドライフードに“100%無添加”、“100%オーガニック”という商品が少ないのは、栄養基準を満たすために栄養添加物が必要不可欠だからです。

 

添加物の安全規制

一般社団法人ペットフード協会の公式サイトによると、

ペットフードに使用される添加物は、食品や飼料に使用が許可されたもので、人間および動物の健康を損なわないことを確認する安全性試験が実施されており、過去の使用実績等から安全であるとされているものを使用しています

と書かれています。

 

添加物の基準と制限

ペットフード安全法では、使用するのに注意が必要な添加物に上限値が決められています。

添加物名 上限値(μg/g)
エトキシキン・BHA・BHT 150(合計量)
犬用は、エトキシキン75μg/g以下
亜硝酸ナトリウム 100

その他の添加物に関しては、日本国内、もしくはアメリカ・ヨーロッパの食品添加物や飼料添加物の基準をもとに、各メーカーでその安全性を確認して使用しています。

また、抗生物質や抗菌剤といった薬剤はペットフードに使用することはできません。
ペットに使用すると害を及ぼすとわかっている添加物も同様に使用が禁止されています。

 

添加物の表示

使用される添加物はペットフード公正取引協議会でルール化され、使用した原材料(添加物を含む)は全て記載するよう義務化されています。

添加物の表示方法については「ペットフードの表示に関する公正競争規約」に定められ、ペットフードの製造に使用した添加物の個別の名称を記載することが決められています。
甘味料、着色料、発色剤、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤として添加される6つは用途と個別名の両方を表記しなければいけません。

 

添加物の種類

添加物は役割によって主に次の3つに分かれます。

  • 栄養バランスを整える
  • フードの品質を保つ
  • 風味や外観をよくする

 

① 甘味料

フードに甘味を与えるために添加する物質です。

D-ソルビトール

砂糖

植物の中にも多く含まれていて、特にリンゴ、プラムなどのバラ科植物にあります。
甘さは砂糖の約60%です。
人間の食べ物では煮豆、つくだ煮、生菓子、冷凍すり身などに使われています。安全な成分です。

ステビア抽出物

ステビア

ステビアの葉から抽出した成分です。
甘さは砂糖の約250~350倍で、カロリーが約100分の1です。
人間の食べ物ではお菓子やジュース、スポーツ飲料などに使われています。安全な成分です。

 

② 着色料・発色剤

フードに特定の色をつけたり、製品の変色を防いだりするために添加する物質です。
しかし、実は犬にとってフードの色は食欲にほとんど関係がありません。
犬にとってのおいしさは嗅覚(匂い)と触覚(舌触り、温度)、味覚によって決まります。
本来不要のはずなのに着色料が添加されているのは「飼い主にとっておいしそうに見えるから」です。

カラメル色素

茶色い着色料

茶色い色素を持つ着色料です。
化学的に合成されたものは発がん性があり、多量摂取は危険です。
基準値を満たしていれば害はないとされています。
人間の食べ物では調味料やお菓子、ジュースなどに使われています。

タール系色素(赤色3号など)

着色料

「色 数字」で表される着色料です。
色素の種類によっては発がん性があり、多量摂取は危険です。
基準値を満たしていれば害はないとされています。
人間の食べ物ではお菓子や漬物に使われています。

亜硝酸ナトリウム

白い粉

ペットフード安全法で上限値が制限されている添加物です。
発色効果があり、肉類を鮮やかに見せるためによく使われます。
犬や猫が亜硝酸ナトリウムを多く含むフードを食べると、メトヘモグロビン血症という血液の酸素が減り皮膚が変色する病気にかかります。

 

③ 保存料

カビや細菌などの増殖を抑えてフードの保存性をよくし、食中毒などを防ぐために添加する物質です。
水分含有量が10%程度以下のドライフードではあまり見ることはありません。

ソルビン酸・ソルビン酸カリウム

白い粉

抗菌力はそれほど強くありませんが、カビ、酵母、細菌に幅広い効果がある添加物です。
ADI(一日摂取許容量)という一生毎日食べ続けても害がない量が決められています。
しかし、ペットフードにおける使用基準は特に決められていないため、人間の使用基準を参考に添加されている場合がほとんどです。

 

④ 増粘安定剤

なめらかな感じや、粘り気を与え、分離を防止し、安定性を向上させるために添加する物質です。
人間の食べ物ではゼリーやジャム、アイスクリームなどによく使われています。

カラギーナン

海藻

海藻から抽出される天然由来の成分です。
安全性をめぐって多くの議論があり、発がん性を主張する機関もあります。
今のところ「安全であると確信できない」状況です。

ペクチン

りんごの皮

かんきつ類やリンゴの皮などに多く含まれています。
合成では作り出せず、主に果物の皮から抽出される天然由来の成分です。
基準値を満たしていれば害はないとされています。

 

⑤ 酸化防止剤

犬は人間より体重あたりのカロリーを多く必要とします。
そのためペットフードは、エネルギー源として油脂成分が多く含まれてます。

しかし、油脂類は不安定で酸化しやすい成分です。
油脂類が酸化すると色調、風味、栄養価が低下するばかりでなく、酸化によって生じた過酸化物が消化器障害を引き起こすこともあります。
そのため酸化防止剤は、こうした酸化による品質の低下を防止する目的で使用されています。

トコフェロール(ビタミンE)

アーモンド

トコフェロールとは、ビタミンEのことです。
複数種類のトコフェロール(ビタミンE)を混ぜたのが原材料でよく目にする「ミックストコフェロール」です。
ビタミンEは免疫機能を高め、体内に侵入してくる細菌やウイルスを撃退する役割があります。
また、血管拡張を促し、血管内で血液が凝固するのを防ぎます。安全な成分です。

アスコルビン酸(ビタミンC)

レモン

アスコルビン酸とは、ビタミンCのことです。
ビタミンCは、植物性食品からの鉄の吸収を促し、病気から身体を守るために免疫系が適切な働きをするのを助けます。
また、傷の治癒に必要なタンパク質であるコラーゲンを生成する役割もあります。
安全な成分です。

ローズマリー抽出物

ローズマリー

天然ハーブのローズマリーから抽出した、天然由来の成分です。
酸化防止作用があり、食品に対し味、臭いなどの悪影響をあたえません。安全な成分です。

エトキシキン

実験

ペットフード安全法で上限値が制限されている添加物です。
化学的に合成されたもので肝臓への悪影響が懸念されています。多量摂取は危険です。
農薬などにも使われています。

BHA・BHT

実験

ペットフード安全法で上限値が制限されている添加物です。
それぞれブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエンの略になります。
化学的に合成されたもので発がん性があり、多量摂取は危険です。
化粧品やゴムの製造、石油製品の防腐剤としても使われています。

 

まとめ

ドッグフードに含まれる添加物について理解が深まりましたでしょうか?
添加物は原材料名の最後の方に書かれていることが多いのでぜひ確認してみてください。

酸化防止剤は、品質を保つのに必要ですが、安全な成分とそうでない成分があるので注意が必要です。
ただし、一生食べ続けたとしても健康に悪影響が出ないとされるADI(一日摂取許容量)をもとに、ペットフード安全法で上限値が厳しく制限されているので、そこまで神経質にならなくてもいいでしょう。
それでも気になる飼い主さんは、エトキシキン・BHA・BHTが添加されているドッグフードは買わないようにしましょう。

また、着色料は犬にとってメリットがほとんどありません。
犬が食事をとるときに視覚(フードの見た目)はほとんど影響しませんし、基本的に毎日同じ食事を取ることが多いので、着色料を長い期間摂取し続けると健康に悪影響があっても、いいことはまずありません。
着色料を使用しているドッグフードは、飼い主に買ってもらうことを優先していて、犬の健康を第一に考えてない可能性があります。
そのため、フードを買うときに原材料を確認して着色料がある場合は注意しましょう。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です